M4717●江戸明治和本等>富士根元記 国鎮記 小山田与清 高田与清 地誌

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●江戸明治和本●富士根元記[国鎮記]
【判型】半紙本1冊。縦231粍。
【作者】小山田与清(トモキヨ、高田与清・文儒フヒト)作・序。鈴木頂行(チョウギョウ)・小谷三志校。秦星池(其馨キケイ)書。小谷三志(三思)序。
【年代等】文化14年自序・刊。[江戸]須原屋佐助板(*序文の年号を削除した後印本)。
【備考】分類「地誌」。『富士根元記[国鎮記]』は、諸国の富士について諸書に見える記述を博引し解説した書。駿河の富士・陸奥の富士(岩城山)・薩摩の富士(開聞岳)・都の富士(比叡山)・有馬の富士(角山)・伊豆の富士(大室山)・八丈の富士(西山)・近江の富士(三上山)・南部の富士(岩鷲山)・筑紫の富士(可也山)・豊後の富士(由布が嶽)・その他(鎌倉の小富士・播磨の富士・伊予の富士・讃岐の富士・安藝の小富士・志津川の富士)を収める。巻末に「富士権現勧請」として諸国にある富士浅間社を勧請した富士を挙げる。書名は万葉集の長歌に富士山を「国の鎮」と詠んだ例による(「…日本之山跡国乃鎮十方」)。冒頭に富士山周辺絵地図あり、落款「六々斎琴鱗図(模写刻印「琴鱗」)」。武蔵鳩谷の人で富士講行者、小谷三志の要請により上梓(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB参照)。/富士山に関する様々な知識が一冊に集約された書。作者である高田(小山田)与清(1783-1847)は江戸時代後期を代表する国学者で、後の水戸学への影響も指摘されている。本書は、日本各地に存在する地域の名を冠した富士について記され、いかに日本人が富士山に親しみを持ち、崇拝してきたかがわかる(信州大学・小谷コレクションHP参照)。
★原装・題簽付・表紙補修・並本(やや傷みのため特価)。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、66,000円(国鎮記)】。

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